独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)は20日、VWグループ全体の2021年上半期(1~6月)の電気自動車(BEV)の出荷台数が17万939台となり、前年同期(6万4,462台)に比べ2.5倍以上(165.2%増)に拡大したと発表した。プラグインハイブリッド車(PHEV)の販売も好調で、今年上半期の出荷台数は17万1,300台と、前年同期の3倍以上(204.2%)に拡大した。
電気自動車(BEV)の出荷台数は、第1四半期が5万9,948台(前年同期比78.4%増)、第2四半期が11万991台(同259.7%増)で、第1四半期よりも第2四半期はさらに増加率が高くなっている。
地域別では、欧州が12万8,078台で全体の74.9%を占めた。欧州のBEV市場におけるVWグループの市場シェアは約26%となっている。米国は1万8,514台でVWグループ全体の10.8%を占めた。米国のBEV市場におけるVWグループの市場シェアは約9%。中国は1万8,285台で、VWグループ全体に占める割合は10.7%だった。
ブランド別では、VW(乗用車)が9万2,859台(VWグループ全体の54.3%)で最も多い。以下、アウディ(3万2,775台、19.2%)、ポルシェ(1万9,822台、11.6%)、シュコダ(1万7,697台、10.4%)、セアト(6,172台、3.6%)の順だった。
VWグループのクリスティアン・ダールハイム販売担当取締役は、年内にBEVのラインアップがさらに増えることから、出荷台数の伸び率は今後さらに高まると見込んでいる。