欧州医薬品庁(EMA)は23日、米モデルナの新型コロナウイルスワクチンについて、接種の対象年齢を現行の18歳以上から12歳以上に拡大するよう勧告した。欧州委員会の正式な承認を経て、加盟国がそれぞれ最終判断する。
EMAによると、12~17歳の3,732人を対象にした臨床試験(治験)で安全性と有効性が確認された。接種の回数や間隔は18歳以上と同じ(1回目から4週間後に2回目を接種)で、副反応も同様の症状や頻度が想定されている。なお、ワクチン接種後ごくまれに起こり得る心筋炎などの副反応に関しては、被験者が少なかったこともあり、発症は確認されなかった。
欧州連合(EU)は米ファイザー製ワクチンについて、5月に12歳以上への接種を承認済み。米食品医薬品局(FDA)もファイザー製に続き、モデルナ製の接種対象を18歳未満に拡大するかどうか検討している。