独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)は7月30日、車載ソフトウエアの試験・統合ソリューションを提供する独TraceTronicと折半出資で合弁企業neocxを設立したと発表した。同合弁を通して、高度に自動化されたテストや、車載ソフトウエアやデジタル機能のツールを統合するCI/CTファクトリー(CI/CT:継続的インテグレーション/継続的テスト)と呼ばれるプラットフォームを構築する。VWはこれにより、デジタル機能の開発を加速することができる。
当該プラットフォームでは、個々のソフトウエアを早期に全体のシステム開発に適合するかどうかを試験し、調整することができる。これによりVWは、VWグループのソフトウエアを開発する新事業組織「CARIAD」が開発したデジタル機能をVWモデルに導入する際、neocxの高度に自動化された試験により、新機能をより迅速に市場投入することができるようになる。
新合弁会社では、プラットフォームの性能を今後さらに増強していく方針であり、例えば、機械学習やデータアナリティクス、シナリオベースのテストなどの新しい技術も投入していくことを計画している。
TraceTronicは、ドレスデン工科大学のスピンオフ企業として2004年に設立された。ドレスデンに本社を置く。