EUの成人、57%がワクチン接種完了=欧州委

欧州委員会のフォンデアライエン委員長は7月27日、現時点で欧州連合(EU)の成人の70%が少なくとも1回の新型コロナウイルスワクチンの接種を受けたことを明らかにした。2回の接種を終えた人は57%で、夏の終わりまでに成人の7割が接種を完了するという目標を達成できる見通しだ。

欧州委は1月、新型コロナウイルス感染拡大の収束に向けた行動計画で、加盟国に対して、夏までに成人の70%以上がワクチン接種を終えるという目標を掲げた。当初は英アストラゼネカ製ワクチンの供給が予定を下回り、ワクチン不足に陥ったことで米、英などと比べて接種が遅れていたが、4~6月期に加速。7月までに成人の7割が少なくとも1回の接種を受けるという中間目標を達成した。

フォンデアライエン委員長はEUが十分な量のワクチンを確保していることや、インド型変異ウイルス(デルタ株)の感染拡大に言及し、接種普及の努力を緩めてはならないと指摘。すべてのEU市民に接種を受けるよう呼びかけた。

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