伊タイヤ大手のピレリは5日、オートバイレースのシミュレーションゲーム「RiMS Racing」に、技術パートナーとして参加していることを明らかにした。同ゲームの配信・販売を手掛ける仏ゲーム会社Naconと提携し、技術部門とレーシング部門が培ったタイヤの知見を提供する。
「RiMS Racing」はゲーム開発会社RaceWardStudioによる本格派のレースシミュレーションゲーム。ユーザーは実在する8台のレース用バイクをゲームで操ることができる。オートバイメーカーとの緊密な協力により、マシンの造形やパフォーマンスが正確に再現されている。
ゲームの中でユーザーはピレリのレーシングタイヤ「DIABLO」シリーズを全ラインナップの中から選択することができる。また、8台のうち4台が実際に新車装着している「DIABLO Supercorsa SP」や、最新製品の「DIABLO ROSSO IV」なども忠実に再現されている。
ピレリのモーターサイクル部門を統括するクラウディオ・ザナルド氏は、「タイヤの新製品開発はコンピューターでの3Dモデリング作業が不可欠となっている」と述べ、コンピューターゲームとの親和性が高いことを指摘する。レース用タイヤの知見を提供することで、シミュレーションゲームが現実さながらに体感できるようになるとの見方を示した。