独フォルクスワーゲン(VW)傘下の商用車大手スカニア(スウェーデン)は1日、ノルウェー郵便公社ポステンノルゲ(Posten Norge)が同社の完全電気トラックを試験運用していると発表した。トラックはオスロから北部のトロムソまでの1,600キロメートルの区間を走行し、航続距離やバッテリー消費量、充電ポイントの機能性、実際の運用コストなどを検証している。
電気トラックはバッテリー容量が最大300kWhで、航続可能距離は250キロメートル。スカニアによると、試験区間はこれまでに電気トラックを投入した中で最も走行距離が長く、山間部やカーブが多い道路だという。
ポステンノルゲはすでに、ノルウェー東部の250キロメートルの区間でもスカニアの電気トラックによる試験運用を実施している。今回の目的地であるトロムソは亜寒帯の気候区分に属しており、豪雪と厳寒という気象条件下での耐用性も検証項目となっている。