独オペルのEVパネルバン「コンボeカーゴ」、受注開始

欧州自動車大手ステランティス傘下の独オペルは9日、パネルバン「コンボカーゴ」の電動(EV)モデル「コンボeカーゴ」の受注を開始したと発表した。販売価格はオランダ市場で2万7,599ユーロからとなる。新モデルはクラス最高レベルの荷室容量と積載量を確保しており、主に環境意識の高い中小企業や自営業者の利用を想定する。とりわけゼロエミッション車のみの走行が可能な環境区域が設定されている都市部での用途に適している。

大きさの異なる2タイプが設定されている。全長4.4メートル(ホイールベース2,785ミリメートル)のタイプは荷室容量が最大3.8立方メートル、全長4.75メートル(ホイールベース2,975ミリメートル)のロングタイプは同4.4立方メートルとなる。どちらも最大積載量は800キログラムで、750キログラムの牽引能力を持つ。ロングタイプには2列シート・5人乗りの「クルーバン」もある。

パワートレインに最高出力100kWの電気モーターを搭載し、最大トルクは260Nmとなる。最高時速は130km(電子制御リミッター設定)、0~100km/hの加速性能は11.2秒。リチウムイオンバッテリーの容量は50kWhで、航続距離(WLTPモード)は最大275キロメートルを確保している。出力100kWの直流(DC)充電装置を利用した場合、電池容量の80%程度まで30分で充電できる。

車体後部と助手席側の2台のサラウンドビューカメラによる死角防止機能のほか、眠気監視、緊急自動ブレーキ、歩行者検知機能付き警告機能などの安全支援システムを搭載する。独自のトラクションコントロールシステム「IntelliGrip」をオプションで提供する。

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