独シェフラー、ハンガリーに電動車部品の新工場を開設

独自動車・産業部品大手のシェフラーは17日、ハンガリー西部のソンバトヘイに建設した新工場を開設したと発表した。新工場はシェフラー・グループにとって電動車専用の部品のみを生産する世界初の工場となる。また、シェフラーは同工場を電気駆動装置の部品やシステムの生産に関するコンピテンスセンターに位置づけている。新工場の面積は約1万5,000平方メートルで、従業員数は150人となる予定。

新工場は、2020年に建設を開始した。ソンバトヘイに1996年からある同社の第1工場からは約3キロメートル離れている。

新工場では、電気モーターやハイブリッドシステム用トランスミッションなど電動車向けの部品を生産する。生産工程は高度に自動化されており、生産能力は複数のシフト体制で2023年までに年80万個、2026~2029年にかけて年180万個の規模とする計画。

同工場は、太陽光エネルギーを利用するほか、排水を再利用したり、雨水を活用するなど、持続可能な生産に配慮した仕組みを採用している。

シェフラー・グループは、同社の電動車(Eモビリティ)分野の受注高が2022年から年20億~30億ユーロになると見込んでいる。

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