スウェーデン乗用車大手のボルボカーが10月4日発表した9月の世界販売は前年同月比30.2%減の4万6,452台にとどまり、3カ月連続のマイナスとなった。比較対象の昨年9月が新型コロナの営業規制解除を受けて6万7,636台を販売したことによる反動減に加え、世界的な半導体部品の供給不足に伴う減産が大きく響いた。1-9月期の販売は前年同月比17.6%増の53万649台に拡大した。
9月の販売は完成車不足が影響し、主要市場で軒並みマイナスとなった。地域別にみると、欧州は41.5%減の1万8,089台で、特にスウェーデン、英国、ベルギー、イタリア市場で影響が大きかった。中国市場も43.9%減の9,696台と最も落ち込み幅が大きかった。米国も9%減の9,350台に後退した。他の地域(1万88台)は10.1%増加した。
1-9月期の販売台数をモデル別にみると、16万2,596台の「XC60」を筆頭に、「XC40」(15万6,920台)、「XC90」(8万402台)のSUV 3モデルが好調だった。電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)など充電可能な車種の専門ブランド「リチャージ」は世界販売の24.9%を占めた。
1-9月期にオンラインを通じて販売された台数は前年同期比で360%以上に拡大した。