スウェーデンの新興企業ノースボルトは7日、同国のベステルオースにある「ノースボルト・ラボ」を包括的な研究開発(R&D)キャンパスに拡張する計画を発表した。7億5,000万ドルを投資して、バッテリーの材料やセルのR&D(研究開発)から量産化に向けた取り組み、バッテリーシステムやリサイクリング技術の開発など、バッテリーに関するエコシステム(ビジネス生態系)を網羅したR&Dキャンパスとする計画。同キャンパスを通して、顧客などと協力し、欧州のバッテリー産業の発展を促進していく。
「ノースボルト・ラボ」には現在、セルの量産化に向けた設備や試験施設、リサイクルのパイロットプラントなどがある。R&Dキャンパスの整備により、「ノースボルト・ラボ」の従業員数は、現在の約400人から、将来は1,000人以上に拡大する見通し。
当該キャンパスの整備は既に開始しており、バッテリーセルの材料や製品を開発するためのR&Dセンターが建設されている。従業員数の拡大に対応するため、1万5,000平方メートルのオフィスも建設する予定。新しいカスタマーセンターも建設する計画で、提携先や新興企業、研究機関などと協力していく。
ノースボルトにとっては、R&Dキャンパスの整備により、需要が高まっている顧客の個別仕様(カスタマイズ)への対応も容易になる利点がある。