米自動車大手フォードの欧州法人(独ケルン)は7日、盗難対策の新サービス「ストールンビークルサービス」を開始したと発表した。同サービスはフォードの警報システム「セキュリアラート(SecuriAlert)」をベースとしており、コネクテッド機能を搭載した車両の不審な動きをリアルタイムで検知してユーザーにスマートフォン経由で警報を送る仕組みとなっている。盗難発生時にアプリから最寄りの警察にワンアクションで通報できるほか、専用のコールセンターに連絡して遠隔操作によって盗難車両の一部の機能を停止することができる。
新サービスはセキュリアラートの諸機能に加え、エンジンの始動や、車両の所在地がエンジンを最後にオフにした場所と異なる場合、また車両のコネクテッド機能をオフにする試みなどの不審な動きを検出する機能が強化されている。誤警報の際にはユーザーがシステム動作を解除できる。サービスはフォードのアプリ「フォードパス」を通して利用できる。
当初はフォードの完全電気駆動SUV「マスタング・マッハE GT」を対象とし、その後他のモデルにも導入していく。年内は英国とアイルランドだけで利用可能だが、来年から欧州全土に拡大していく。
同サービスは盗難防止性能の世界的な評価基準「サッチャム」のカテゴリーS7に準拠している。