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2021/10/22

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ステランティス、韓国LGと北米に電池事業の合弁設立

この記事の要約

欧州自動車大手のステランティスは18日、韓国のLGエナジー・ソリューションと北米に電池事業の合弁会社を設立する計画について覚書(MoU)を締結したと発表した。電池セルおよびモジュールを生産し、米国、カナダ、メキシコにある […]

欧州自動車大手のステランティスは18日、韓国のLGエナジー・ソリューションと北米に電池事業の合弁会社を設立する計画について覚書(MoU)を締結したと発表した。電池セルおよびモジュールを生産し、米国、カナダ、メキシコにあるステランティスの組み立て工場に供給する。ステランティスはこれらの工場で、グループ・ブランドの次世代電気自動車やプラグインハイブリッド車に電池を搭載する。

新工場の建設地については、今後発表する予定。2022年第2四半期に新工場の鍬入れ式を行う見通し。2024年第1四半期の生産開始を目指している。新工場の生産能力は年40ギガワット時となる予定。

両社は2014年から電動車の分野で協力関係にある。LG化学(当時)がフィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA、当時)にリチウムイオン電池と制御部品をクライスラーのミニバン「パシフィア・ハイブリッド」向けに供給してきた。

ステランティスはフィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)とグループPSAが統合して2021年1月に誕生した。

ステランティスは2030年までに少なくとも合計で260ギガワット時の車載電池の生産能力を確保する計画を打ち出しており、米国工場は、ステランティスにとって4番目のバッテリー工場となる。欧州では、フランスのドゥヴラン、カイザースラウテルン(独子会社オペルの部品工場)、イタリアのテルモリに電池工場を建設する計画がある。

欧州の3工場はステランティスと仏エネルギー大手トタルエナジーズによる合弁会社の仏オートモーティブ・セルズ・カンパニー(ACC)が運営する。なお、独自動車大手のダイムラーは9月、傘下のメルセデスベンツがACCに出資すると発表した。これにより、ACCは3社による均等出資会社となる。

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