ボルボグループ、化石燃料フリー鋼板を採用した車両を発表

スウェーデン商用車大手のボルボグループは13日、同国の鉄鋼大手SSABの化石燃料フリーの高品質鋼板を使った史上初の車両を発表した。これは鉱山作業用の運搬車両で、全重量の約70%を占める鉄鋼と鋳鉄部品を同鋼板製にすることにより脱炭素化を実現している。

同車両は建設機械部門のボルボCEがブラオスの工場で開発・製造した。2022年中に少規模で連続生産を実施し、その後量産体制に移行する計画だ。また、SSABの化石燃料フリー鋼板を採用したコンセプトモデルも順次発表していく予定。

SSABの当該鋼板は従来のコークスに代わり水素を還元剤として使う製鉄技術により製造される。水素は再生可能エネルギーから生成されるため、バリューチェーン全体の脱炭素化に寄与する。ボルボグループのルンドシュテット最高経営責任者(CEO)兼社長は、「SSABとの先駆的な取り組みを通じ、持続可能な輸送とインフラシステムを可能にする車両や機械を開発していく」と述べた。

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