独BASFと中国SVOLTが戦略提携、電池の材料開発やリサイクルで協力

独化学大手のBASFと中国のリチウムイオン電池メーカー、蜂巣能源科技(SVOLT)は10月25日、電池の材料開発やリサイクルにおける提携について合意したと発表した。カソード材の開発や原材料の安定供給、電池のリサイクルなどで協力する。今回の協力により、両社の研究開発能力が向上し、中国および世界市場における競争力も強化できると見込んでいる。

BASFの触媒部門を統括するペーター・シューマッハー氏は今回の発表に際し、「SVOLTとの提携は、急成長するバッテリー材料市場における当社の地位をさらに強化する。世界のバッテリー材料の主要サプライヤーであるBASFは、SVOLTの主要なセル技術に適した高性能なカソード材料を提供するのに理想的な立場にある」との見解を示している。

また、SVOLTの楊紅新(Yang Hongxin)会長兼最高経営責任者(CEO)は、「BASFとの戦略提携はSVOLTの世界的なサプライチェーンの重要な構成要素だ。今回の戦略提携はバッテリーのサプライチェーンにおける両社の強みを補完し、カソード材の研究開発におけるイノベーションを加速し、電動車向けのバッテリーの製品開発や要となる競争力を継続的に強化することができる」とコメントしている。

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