仏ルノー、西セビリア工場に循環経済工場「リファクトリー」を開設

仏自動車大手のルノーは5日、スペインのセビリア工場にサーキュラーエコノミー(循環経済)を推進するための専門施設「リファクトリー(Refactory)」を開設すると発表した。パリ近郊のフラン工場におけるリファクトリーの開設に続くもので、車両のライフサイクルごとの価値抽出を通じ、スペインでの循環経済事業を推進していく。

セビリアのリファクトリーはフラン工場と同様に、車両のメンテナンスからリサイクルまで4つの部門で構成される。4部門はそれぞれ◇中古車の再稼働に向けたメンテナンスを行う「Re-Trofit」◇廃バッテリーの2次利用を図る「Re-Energy」◇リサイクルや資源管理、および「e-Tech ギアボックス」の製造を担う「Re-Cycle」◇循環経済に特化した研修および研究開発を行う「Re-Start」となる。

セルビアの施設は2022年から24年にかけて順次稼働する予定で、最終的な施設面積は5,000平方メートルとなる。4部門のうちRe-Trofitは22年末に業務を開始し、25年までに中古車1万台をメンテナンスするとともに、バッテリーを年1,000個修理する計画という。

ルノーはフラン工場を同社の欧州におけるサーキュラーエコノミー戦略の中核拠点として位置づけ、リファクトリーを各拠点に整備する計画を進めている。

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