オーストリアの自動車部品大手ベンテラーとマルヤス工業(本社:名古屋市)は11日、内燃エンジン車の排ガスに含まれる有害物質の削減に寄与する排気再循環(EGR)クーラーの開発・生産で協力すると発表した。両社の生産能力と技術を組み合わせ、開発期間・コストの低減を図る。これにより、より早く、競争力の高い価格で、高性能な製品を顧客に提供していくことができる。
マルヤス工業によると、世界市場では電動車の普及が進むものの、内燃エンジン車の市場は2030年の段階でも年1億台に迫る規模で推移すると予想されている。
今回の協力では、マルヤス工業の金属加工のノウハウと、ベンテラーの設計・開発に関するノウハウやグローバルな製造・販売拠点を組み合わせ、競争力を高めていく。ベンテラーによると、マルヤス工業はEGRクーラーの製造に使用されている耐食性と耐熱性に優れるフェライト系ステンレス鋼の加工において優れたノウハウを持つ。