独エンジン製造大手のドイツは、このほど開催した業界関係者向けのイベント「Deutz Days」で、同社の電気駆動装置を搭載した前田製作所(長野県長野市)の電動小型クローラークレーン「CC1485」のプロトタイプを披露した。
「CC1485」は、360ボルトの駆動装置を搭載しており、リチウムイオン電池から電力を供給する。「CC1485」の最大出力は40キロワットで、最大吊能力(load capacity)は6トン。このプロトタイプは2022年にミュンヘンで開催予定の国際建設機械見本市「バウマ(bauma)」に出展される予定。また、ドイツは電気駆動装置の量産を2023年から開始する計画。
ドイツは11月17日、持続可能性(サスティナビリティ)戦略の一環として、2022年1月1日付で事業報告書のカテゴリーに「クラシック」と「グリーン」を導入すると発表した。持続可能な駆動装置への転換を推し進めていく方針で、「グリーン」のカテゴリーには、電気駆動、バッテリー、水素を燃料とするエンジンなどが含まれる。2031年までに、「グリーン」分野の売上高を全体の50%以上に引き上げる目標を掲げている。