英政府は15日、新型コロナウイルスワクチンの追加接種(ブースター接種)の対象年齢を40歳以上に拡大すると発表した。これまでは50歳以上と医療従事者、新型コロナに感染すると重症化するリスクが高い人が対象だったが、さらなる感染拡大が危惧される本格的な冬の到来を前に対象者を増やし、感染抑制を図る。
英国は7月に新型コロナ対策の規制をほぼ全面的に解除し、コロナと共生しながら社会・経済活動を正常化する道を進んでいる。そのため、1日当たりの新規感染者は約4万人に上る。
政府は諮問機関であるワクチン・予防接種合同委員会(JCVI)の勧告に沿って、追加接種の対象拡大を決めた。同時に、16~17歳に2回目のワクチン接種を実施することも決定した。これまで同年齢層は重症化リスクが高い人を除いて接種は1回だけとなっていたが、全員が対象となる。1回目から12週間以上の間隔を空けて接種する。