中国BYD、北欧バス最大手ノビナから電気バス70台を追加受注

中国のバッテリー・自動車メーカーである比亜迪汽車(BYD)は11月24日、北欧のバス運行最大手ノビナ(Nobina、フィンランド)から電気バス「eBus」70台を追加受注したと発表した。今年夏に納入した119台の受注に続くもので、ヘルシンキ都市圏の路線バスとして来年の夏までに納入する。

70台の内訳は、車長13メートルのモデルが42台、15メートルのモデルが28台。両モデルともバッテリーの正極材にリン酸鉄を採用しており、充電1回あたりの航続距離は13メートルのモデルで約400キロメートル、15メートルのモデルで約450キロメートルとしている。

BYDはeBusに独自の熱管理システムを搭載し、北欧の寒冷な気候下でもバッテリー寿命の最大化と航続距離の延伸を図っている。今年5月には北極圏に近いスウェーデンのピーテオー市に13台の12メートルモデルを納入している。

BYDは2015年からスカンジナビア諸国に事業進出。これまでにスウェーデン、ノルウェー、デンマーク、フィンランドの20を超える自治体から600台以上を受注している。稼働している車両の延べ走行距離は3,000万キロに達しており、二酸化炭素(CO2)約3万2,000トンの削減に寄与している。

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