欧州自動車大手のステランティスは8日、チェコ国営郵便(チェコポスト)に大型バンのプジョー「ボクサー」を295台納入したと発表した。同時に、チェコポストが実施する小型バンの調達においてプジョー「パートナー」280台で応札する。ステランティスは将来的にチェコポストが計画するフリートの電動化プロジェクトに参加に向けて交渉している。
チェコの小型商用車(LCV)市場におけるプジョーブランドのシェアは2020年に16%となり、17年と18年に続き3回連続で首位を獲得した。今年は1月-10月までで12.3%と2番手に着けているものの、トップとの差は51台に過ぎないことから、ステランティスは年内の首位奪取に自信をみせている。
プジョーは2013年、チェコポストから初めて受注を獲得し、これまでに計4,000台以上を納入している。チェコポストは同ブランドにとり、中東欧地域で最大の顧客となっている。