シュコダ自、世界販売12.6%減に

独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)のチェコ子会社であるシュコダ自動車は11日、2021年の世界販売が87万8,200台となり、前年から12.6%減少したと発表した。新型コロナウイルスの世界的な流行に加え、半導体部品の供給不足による影響で、インドを除くすべての地域で販売を大きく落とした。

昨年の販売台数を地域別にみると、西欧は前年比5.9%減の40万9,000台へと後退。主力のドイツ市場も15.4%減の13万6,800台と2ケタ減となったた。中欧は前年比9.8%減の16万4,100台。本国チェコも4%減の7万9,900台に低迷した。東欧ではロシアが4.4%減の9万400台、同国を除く東欧全体でも9.2%減の3万5,800台にとどまった。また、中国(58.8%減の7万1,200台)も大幅な落ち込みとなった。一方、インドは108.9%増の2万2,800台と3ケタ台の伸びを記録した。昨年インド市場向けに投入したコンパクトSUV「クシャク」の販売が特に好調だったことが背景にある。

車種別では、昨年発売した新型電動SUV「エンヤックiV」が4万4,700台と順調に販売を伸ばした。一方、主力セダンの「オクタビア」(前年比22%減の20万800台)をはじめ、コンパクトSUVの「カミック」(6.1%減の12万700台)、「カロック」(13.2%減の11万9,200台)、「ファビア」(6%減の9万9,100台)、SUVの「コディアック」(25.1%減の9万8,600台)は軒並み販売を落とした。

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