スイスの自動車部品大手オートニウムが21日発表した2021年通期(1-12月)の売上高は17億40万スイスフランとなり、前年に比べ2.3%の減収となった。世界的な半導体部品の不足により、特に主力の北米市場で自動車生産が停滞したことが響いた。
売上高を地域別にみると、欧州が0.8%減の6億3,690万スイスフラン、北米は同社が部品を供給するモデルの減産が響き、8.8%減の6億8,700万スイスフランに後退した。一方、半導体不足の影響が比較的少なかったアジアは10.6%増の2億8,100万スイスフランに拡大。南米・中東・アフリカも7.1%増の9,470万スイスフランと好調だった。
同社は2021年通期の売上高営業利益率(EBITマージン)で3%強、フリーキャッシュフローで7,000万スイスフランを見込んでいる。最終決算は3月2日の年次報告会で発表する予定。