欧州自動車工業会(ACEA)は24日、欧州連合(EU)(マルタを除く26カ国)における2022年1月の商用車新車登録が12万5,292台となり、前年同月に比べ11.1%減少したと発表した。全体の約80%を占める小型商用車の販売減少が響いた。主要国では、スペイン(20.1%減)、フランス(17.0%減)、ドイツ(3.1%減)が前年同月を下回った。イタリアは前年から横ばいだった。
3.5トン以下の小型商用車は、前年同月比14.2%減の9万9,461台と低迷した。主要4カ国では、イタリア(1.1%増)が前年を僅かに上回ったが、スペイン(27.2%減)、フランス(18.9%減)が2ケタの減少となり、ドイツ(1.7%減)も前年同月を下回った。
3.5トン超の中・大型トラックは2万3,537台と、前年同月に比べ4.1%増加している。中東欧(EU12カ国)が28.5%増と好調で、中でもポーランドは51.7%増の2,253台と、ドイツ、フランスに次いでEUで3番目の新車登録台数だった。16トン以上の大型トラックも前年同月比8.0%増の2万596台に拡大した。
バスは、前年同月比6.6%減の2,294台だった。主要4カ国では、スペイン(15.9%増)が2ケタの増加だったが、イタリア(28.5%減)、ドイツ(4.1%減)、フランス(1.1%減)は前年同月を下回った。