独レンタカー大手のシクストは2日の年次決算報告会見で、ウクライナのキエフに拠点を置くソフトウエア開発部隊の大部分をウクライナ国内の別の場所または国外に退避させたと明らかにした。同拠点では、バックエンドプロセスのソフトウエアを開発しており、従業員約100人が勤務していた。同社はウクライナではレンタカー事業は展開していない。独業界紙『オートモビルボッヘ』が報じた。
同紙によると、シクストは50万ユーロの予算を用意し、従業員が希望する移転先への退避を進めた。大部分はウクライナ西部または他国に移動したという。ドイツに移転先を求めた従業員は一部にとどまり、タイやエジプトなど遠方への移転を希望する従業員もいた。従業員11人は現在もキエフに残っているという。
一方、シクストはロシアのレンタカー事業を休止している。同国ではモスクワ、サンクトペテルブルク、ソチなどで、フランチャイズ形式でのレンタカー事業を展開していた。