欧州連合(EU)は1日、ロシアの銀行を国際的な決済網「国際銀行間通信協会(SWIFT)」から排除する計画について、7行を対象とすることを決めた。最大手の政府系ズベルバンク、国営天然ガス企業ガスプロム傘下のガスプロムバンクは制裁対象から外れた。
対象となるのは2位VTBバンクとVEBバンク、バンクロシア、バンク・オトクリティエ、ノビコムバンク、プロムスビャジバンク、ソブコムバンクの7行。EUが加盟国のEU大使による協議で決めた。
EUの欧州委員会と米国、英国、ドイツ、フランス、イタリア、カナダの6カ国は2月26日、ロシアのウクライナ侵攻への制裁として、SWIFTからロシアの金融機関を排除することで合意していた。
ズベルバンクとガスプロムバンクについては、ドイツなど欧州諸国がロシアから輸入する天然ガス、原油の決済ができなくなり、エネルギー供給に問題が出るのを回避するため、制裁を見送った。