独BASF、REEF Technologyとリサイクル樹脂の品質向上に向けて協力

独化学大手のBASFは21日、中国のZhejiang REEF Technologyと自動車、包装材、消費財業界向けのリサイクル製剤の開発に関する戦略的提携について合意したと発表した。BASFが昨年に市場投入した添加剤「イルガサイクル(IrgaCycle)」をBASFの実験施設における技術的コンサルティングおよびサポートと共に提供する。

イルガサイクルは、加工性の限界、長期的な熱安定性の低さ、屋外における天候の影響に対する耐久性の低さなど、リサイクル樹脂に発生する品質的な問題を改善することができる。これにより、包装材、自動車・輸送機器、建材などの様々な分野の最終用途におけるメカニカルリサイクル(洗浄・破砕後に高温加熱し、樹脂に付着・吸着した汚染物質を除去する物理的再生)の割合を高めることができる。

Zhejiang REEF Technologyは、仏ヴェオリア・グループが中国に設立したプラスチック廃棄物のリサイクルを事業とする合弁会社Veolia Huafei Polymer Technology(Zhejiang)の子会社。REEFの中核製品には、再生ポリプロピレン、高密度ポリエチレン、ABS樹脂、ポリアミドなどがある。

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