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2022/4/1

企業情報 - 部品メーカー

横浜ゴム、トレルボルグからTWS買収・OHT事業強化

この記事の要約

横浜ゴム(東京都港区)は3月25日、スウェーデンの産業用ゴム大手トレルボルグから農機・産業車両用タイヤなどを生産・販売するトレルボルグ・ホイール・システムズ(TWS)を買収すると発表した。トレルボルグからTWSの全株式を […]

横浜ゴム(東京都港区)は3月25日、スウェーデンの産業用ゴム大手トレルボルグから農機・産業車両用タイヤなどを生産・販売するトレルボルグ・ホイール・システムズ(TWS)を買収すると発表した。トレルボルグからTWSの全株式を取得する。買収価格は20億4,000万ユーロ(約2,652億円)。当局の認可を経て、2022年下期に買収を完了する予定。

TWSは2021年の売上高が100億7,600万スウェーデンクローナで、トレルボルグの売上高の約30%を占める。従業員数は6,750人(2021年末時点)。世界9カ国に14工場を持つ。同社の販売のうち欧州が約70%を占めている。

TWSの製品(品種)の内訳は、農機用が約60%、産業車両用が約20%、その他は建設車両・二輪車用となっている。また、各車種において小型~大型サイズまであらゆる車両に対応するラインアップを揃えている。

横浜ゴムによると、現在のタイヤ市場は、乗用車用タイヤなどの「タイヤ消費財」とトラック・バス/農機用タイヤなどの「タイヤ生産財」に大別され、市場規模はほぼ同等と見込まれている。横浜ゴムのタイヤ事業の売上構成比は、タイヤ消費財とタイヤ生産財の割合が2:1となっており、タイヤ消費財の割合が高い。同社は今後、個人消費の車が減少する一方で、人や物の移動を支えるインフラ車両が増加すると予想している。

このような環境の中、横浜ゴムはTWSの買収により、タイヤ生産財分野を強化する計画で、中でも、舗装されていない道路を走行する農機などのオフハイウェイ車両用タイヤ(OHT)事業を強化する。

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