英高級車メーカーのジャガーランドローバー(JLR)は8日、電動車用の高級充電設備メーカー、アンダースンEVと提携し、顧客にハイエンドの充電器「A2」を提供すると発表した。電動化を軸とした長期的なブランド価値向上戦略「Reimagine」の一環と位置付けている。充電器はJLRの正規ディーラーで注文ができ、全ての電動モデルと互換性がある。
「A2」は高級感のある素材を用いたオーターメード品で、職人が手作業で製作する。正面パネルは金属またはアコヤ材製の2種類、本体ケースとの色の組み合わせパターンは96通りあり、ユーザーが好みのデザインを選べる。充電出力は7キロワット(kW)または22kW。使用後はケーブルとプラグを収納できる。販売価格は設置費用込みで1,499ポンドからとなる。専用のスマートフォンアプリ「Konnest+」を通してエネルギー使用量の監視や充電コストの管理、非使用時のロックなどが操作できる。
JLRは2025年から「ジャガー」のモデルを全て完全電気自動車(BEV)に切り替えるとともに、「ランドローバー」の電動化も進め、24年に初めてのBEVモデルを公開する予定だ。