スウェーデンの燃料電池メーカー、パワーセル・スウェーデン(以下、パワーセル)は18日、燃料電池航空機を開発する米英新興企業ゼロアビア(ZeroAvia)に100kWの燃料電池スタックを供給する覚書(MoU)に調印したと発表した。2024年から出荷を開始する予定。5年間で5,000ユニットを供給する方向で協議しており、2022年第3四半期の最終契約の締結を目指している。
ゼロアビアは、燃料電池を動力源とする出力600kWのパワートレインを搭載した19座席の航空機にパワーセルの燃料電池スタックを採用する計画。この航空機は航続距離300海里(556キロメートル)の確保を目指している。これにより、ストックホルム~マルメ間の排ガスゼロ飛行が可能になる。
今回のMoUでは、パワーセルが英国にスタックの最終組み立て拠点を設けることでも合意している。