ボルボ・カーズのQ2決算、125%の増益

スウェーデン乗用車大手のボルボ・カーズが7月20日発表した2022年4-6月期(第2四半期)決算の営業利益(EBIT)は108億クローナとなり、前年同期に比べ125%増加した。利益率の高い価格設定と、売れ筋モデルを揃えた製品ラインナップが奏功した。売上高は2%減の713億クローナ。売上高営業利益率は6.6%から15.1%に改善した。

4-6月期の世界販売は27%減の14万3,006台だった。部品調達難の継続に加え、中国のゼロコロナ策によるロックダウン(都市封鎖)が響いた。一方、同社の電気駆動車の専門ブランド「リチャージ」の販売は全体の31%を占め、前年同期の24%から拡大した。これについて同社は、中国でのロックダウンが無ければさらに伸びていたとしている。なお、31%のうち7.3%を完全電気自動車(BEV)が占めた。通年の目標として同社は、BEVのシェアを2桁台、または前年の2倍以上とする目標を掲げる。

同社はまた、サプライチェーンの機能が正常化してきており、6月の生産は改善したと指摘。今後数カ月で大幅に回復し、通年の出荷台数が昨年より増える可能性もあると期待を示した。

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