ゲスタンプ、アルセロール・ミタルの低炭素鋼を試験利用

スペイン自動車部品大手のゲスタンプは7月21日、欧州鉄鋼大手のアルセロール・ミタルと協力し、二酸化炭素(CO2)の排出を抑えた低炭素鋼の試験利用に成功したと発表した。全社的な脱炭素化に向けた取り組みの一環。自動車部品に求められる厳しい要件をアルセロールの低炭素鋼製品が満たすことが証明できたという。

アルセロール・ミタルが鉄鋼製品のカーボンニュートラル達成を目指すイニシアチブ「Xカーブ」の枠組みで生産するホットスタンプ鋼板(PHS)製品「Usibor 1500」を採用した。同製品は鉄スクラップを高い割合で含み、再生可能エネルギー由来の電力100%を使って製造される。ゲスタンプは今回、超高強度かつ軽量の同鋼板をフロアトンネルやシート部品の補強材に活用した。通常の鉄鋼製品を使った場合と比べて温室効果ガスの排出量を約70%削減できたという。

ゲスタンプは昨年10月、ティア1サプライヤーとして初めて、アルセロール・ミタルの「グリーンスチール証明書」の導入を発表した。

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