ノースボルトとストラ・エンソ、持続可能なバッテリーを共同開発

スウェーデンの新興電池企業ノースボルトは7月22日、フィンランド・スウェーデン資本の製紙大手であるストラ・エンソと持続可能なバッテリーの共同開発について合意したと発表した。北欧の森林木材のリグニンをベースにしたハードカーボンを使用して持続可能なバッテリーを開発する。欧州の原材料で生産したアノード材を使用したバッテリーの量産化により、二酸化炭素排出量とコストの両方を削減する。

今回の協力において、ストラ・エンソは、木材のリグニンを使用したハードカーボン「Lignode」を供給する。これに対し、ノースボルトは、セルの設計、生産工程の開発、技術のスケールアップに関するノウハウを提供する。

リグニンは木材の20~30%を占めており、ストラ・エンソはこのリグニンからハードカーボンを生産する。同社はフィンランドのスニラ工場に「Lignode」のパイロットプラントを持っており、2015年からリグニンを工業生産している。生産能力は現在、年5万トンとなっている。

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