韓国の現代自動車は8月2日、燃料電池大型トラック「エクシエント・フューエルセル(Xcient Fuel Cell)」27台をドイツに輸出すると発表した。物流、製造、小売などの顧客計7社から受注した。
ドイツでは、連邦デジタル・交通省が商用車の代替燃料車(電気、燃料電池、高架(パントグラフ)式ハイブリッド電気)の購入を資金支援しており、2024年までに総額16億ユーロの予算を確保している。
「エクシエント・フューエルセル」は、180kWの燃料電池システム(90kWの燃料電池スタック2基)と出力350kW・最大トルク2,237Nmの電気モーターを搭載しており、起伏のある山岳地域でも力強く走行することができる。航続距離は約400キロメートル。
現代自動車は2020年に「エクシエント・フューエルセル」を発売しており、スイスに47台を納車した実績がある。スイスに納車した車両の走行距離は延べ400万キロメートルに達している。
現代自動車は、ドイツ市場における燃料電池トラックの販売を強化するため、スイスのH2エナジーとの合弁会社、現代ハイドロゲン・モビリティ(HHM)を通してドイツ法人(HHMG)を設立した。