独自動車大手のメルセデスベンツは12日、中国の電池メーカー、コンテンポラリー・アンペレックス・テクノロジー・リミテッド(寧徳時代新能源科技、CATL)との提携を強化すると発表した。CATLがハンガリー東部のデブレツェンに建設する新工場から電池セルを調達する。
メルセデスベンツは2021年7月、市場条件が整うことを前提に、2030年を目途に電気自動車の専業メーカーとなる計画を発表した。同計画を実現するためには、合計で200ギガワット時を超える電池セルの生産能力が必要となる。
このため、生産パートナーと協力し、2030年までに世界8カ所に電池セルの生産ネットワークを構築し、合計の生産能力で200ギガワット時以上を確保する計画。うち4カ所は欧州に設ける計画。
CATLにとっては、ハンガリー工場の最初の取引先の中でメルセデスベンツが最大の発注規模となる。同工場から、ドイツとハンガリーにあるメルセデス工場に電池セルを供給する。