ボルボ・カーズの8月販売4.6%減、BEVモデルは51.7%増

スウェーデン乗用車大手のボルボ・カーズが2日発表した8月の世界販売は前年同月比4.6%減の4万3,666台にとどまり、14カ月連続のマイナスとなったものの、下げ幅は前月(21.5%)から縮小した。サプライチェーンの正常化に伴い生産状況は好転しているが、中国・上海のロックダウンと、猛暑を受けた中国各地での計画停電がブレーキをかけている。1-8月期の販売は前年同期比21.5%減の37万9,631台だった。

電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)など充電可能な車種の専門ブランド「リチャージ」は、7月の世界販売の21.9%、欧州販売の48%を占めた。

8月の販売台数は中国(31%増、1万7,179台)を除くすべての市場でマイナスとなった。地域別にみると、主力の欧州が15.8%減の1万995台となったほか、米国も23.9%減の8,136台と大きく落ち込んだ。その他の地域(17.7%減、7,356台)も振るわなかった。 リチャージブランドの世界販売も13.4%減の9,582台に後退した。地域別にみると、後退幅が最も大きいのは米国の30.3%減(1,380台)で、欧州(14.9%減、5,223台)、その他の地域(11.1%減、1,642台)と続いた。中国は21.5%増の1,337台だった。

一方、リチャージの完全電気自動車(BEV)は51.7%増加した。中国(846.2%増、492台)とその他の地域(192.3%増、342台)で3桁増を記録したほか、欧州も89.6%増(1,454台)と販売を大きく伸ばし、全体を押し上げた。米国は70.9%減の206台だった。

8月の販売台数をモデル別にみると、「XC60」(1万6,161台)を筆頭に、「XC40」(9,766台)、「XC90」(7,678台)のSUV 3モデルが好調を維持している。

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