独産業設備大手のデュル、マンツ、グロープ・ヴェルケの3社は15日、リチウムイオン電池の生産技術分野で戦略提携すると発表した。従来の内燃エンジン車から電気自動車へのシフトが進むなかで、バッテリーの生産設備の需要が高まっていることに対応する。3社の協力により、欧州の産業設備メーカーとしてバッテリー工場に必要な設備を総合的に提供できる体制を構築する。
バッテリーメーカーはこれまで主に、アジアの企業から製造設備を調達している。3社はそれぞれのノウハウを持ち寄り、「メード・イン・ヨーロッパ」の設備メーカーとして顧客獲得や開発プロジェクトなどで協力していく。
3社は特に、自動車分野に重点を置く方針だが、定置用電池や家電向け電池の生産技術プロジェクトでの協力も視野に入れている。