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2022/10/14

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シュコダ自、ベトナム市場に参入へ

この記事の要約

独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)のチェコ子会社であるシュコダ自動車は7日、ベトナム市場に参入する計画を発表した。現地企業のThanh Cong Motor Vietnam(TC Motor)と販売・生産で提携する。 […]

独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)のチェコ子会社であるシュコダ自動車は7日、ベトナム市場に参入する計画を発表した。現地企業のThanh Cong Motor Vietnam(TC Motor)と販売・生産で提携する。2023年から欧州モデルの販売を開始し、2024年には「クシャク(Kushaq)」と「スラヴィア(Slavia)」の2モデルをベトナムでコンプリート・ノックダウン(CKD)生産する計画。地理的に近いインドとの相乗効果にも期待している。シュコダ自は、同国で当初は年3万台、2030年以降には年4万台以上の販売を見込んでいる。

2023年は、「コディアック」、「カロック」、「スペルブ」、「オクタビア」の4モデルを欧州からベトナムに輸入し、販売する。

CKD組み立てラインは現在、整備しており、2024年上半期に完成する予定。インドからCKD部品を供給し、「クシャク」と「スラヴィア」の2モデルを生産する。「クシャク」は、2024年上半期に、「スラヴィア」は2024年第4四半期に受注を開始する予定。

2025年以降には、電気自動車「エンヤック iV」シリーズもベトナム市場に投入する計画。

■ ベトナムの自動車市場の成長に期待

シュコダ自は、ベトナムの経済成長に伴い、自動車市場が急成長すると見込んでいる。同国の人口は約1億人で、自動車の保有台数は現在、人口1,000人あたり約34台にとどまっている。

また、ベトナムと欧州連合(EU)が締結したEU・ベトナム自由貿易協定(FTA)は2020年8月に発効している。シュコダ自は、今後の段階的な関税撤廃に伴い、同社モデルの輸入が拡大すると期待している。

同社では、ベトナムの自動車市場が2030年以降に約100万台に拡大すると予想している。

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