英自動車工業会(SMMT)は5日、同国の2022年11月の乗用車新車登録が14万2,889台となり、前年同月に比べ23.5%増加したと発表した。増加は4カ月連続となる。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大(パンデミック)前の2019年11月を8.8%下回るものの、2019年以降の11月では最も登録台数が多かった。SMMTは、2023年も回復傾向が続く見通しだが、国内および世界的な経済の先行き不透明感を背景に、依然としてパンデミック前の水準を下回ると予想している。11月までの累計は、前年同期比3.4%減の148万5,601台だった。
■ 大口法人、BEV、HEVが好調
11月の顧客別の登録台数は、大口顧客が前年同月比45.4%増の7万4,184台と大幅に伸びた。小口法人も前年同月比112.2%増の4,413台に伸びているが、市場全体に占める割合は小さい。個人は前年同月比2.7%増の6万4,292台と、小幅の伸び率だった。
燃料別では、電気自動車(BEV)が前年同月比35.2%増の2万9,372台と好調で、市場シェアは20.6%に拡大した。プラグインハイブリッド車(PHEV)は1万186台と、前年同月に比べ5.7%減少している。プラグイン車(BEV、PHEV)の市場シェアは27.7%で、全体と4分の1を超えている。ハイブリッド車(HEV)は前年同月比66.9%増の1万6,066台と好調で、市場シェアは11.2%だった。