英JLRが見習生プログラムを強化、来年に300人を採用

英高級車メーカーのジャガー・ランドローバー(JLR)は6日、来年に英国で約300人の見習生を雇用すると発表した。モデルラインナップの電動化を踏まえ、必要な技術を持つ人材を確保するのが狙い。国内の大学と提携して実施するもので、見習生はJLRで社員として採用され、大学で学士号や修士号の取得を目指す。授業料は会社が負担する。

見習生はJLRのキャリアプログラムに組み込まれ、自動運転や電動化などの分野別コースに登録される。エンジニアリング、製造、ソフトウエア開発、データ、物流、製品開発の現場でベテランのエンジニアから実地指導を受ける。また、ソフト開発、データエンジニアリング、データ分析、サイバーセキュリティの分野でのキャリアを目指す見習生向けには、デジタル技術とエンジニアリングの学位取得プログラムも提供する。

JLRによると、同社は英自動車産業界で最大の見習生受入れ企業。現在、英国のアプレンティス(見習い)シップ制度のレベル3から最高段階の7に該当する約1,200人の見習生を受け入れている。

同社は今年9月、次世代の車両技術を学ぶ社内向け研修プログラム「フューチャースキル・プログラム」を立ち上げた。今後3年間で従業員2万9,000人を対象にコネクテッド機能とデータ機能の教育を実施し、電動化に向けて従業員の技術能力を底上げする。

上部へスクロール