蘭デジタル地図大手のヒア・テクノロジーズは4日、電気自動車(EV)の充電ポイントの空き状況を予測するサービスを開発したと発表した。既存の充電インフラの情報と実際の利用状況のデータを組み合わせ、充電ポイントごとの将来的な利用可能性を可視化する。同社の充電ナビゲーションアプリ「ヒアEVチャージポイント」を補完するもので、EVドライバーは充電プランをより立てやすくなる。
新サービスは全世界の公共充電事業者の90%以上から取得したビッグデータがベースになる。このデータに対し、機械学習(ML)技術を活用して全地球測位システム(GPS)や車載センサーの情報、それに天候や時間帯、曜日などの変数を掛け合わせ、充電ポイントごとの利用動向と周辺の交通状況を詳細に分析する。EVドライバーは目指すポイントの将来的な空き状況を事前に把握できるようになり、充電までの待ち時間の短縮や航続可能距離の効率的な確保が可能になる。
ヒアは新サービスにより、EVの需要急増に伴う短期的な充電ポイント不足に対応できると期待する。