フォードが欧州で3200人削減、ドイツを中心に

ドイツ最大の労働組合である金属産業労組(IGメタル)は1月23日、米自動車大手のフォード・モーターが欧州で最大3,200人の人員削減を計画していることを明らかにした。電気自動車(EV)へのシフトを進める中、ドイツを中心に余剰人員を減らす。

削減計画は同日、独ケルン工場で開かれた労使協議会で通知された。製品開発部門で最大2,500人、管理部門で同700人を減らす。削減はドイツが中心となるが、ベルギー、英国などの従業員も対象となる。

フォードのファーリー最高経営責任者(CEO)は昨年11月、EVはエンジン車と比べて40%少ない人員で生産できるとして、合理化を示唆していた。IGメタルによると、経営側はサプライチェーンの混乱による欧州での生産減少、EVでライバルとなっている米テスラとの価格競争も人員整理の要因と説明したという。

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