スウェーデンの自動車安全システム大手オートリブが1月27日発表した2022年10-12月期(第4四半期)決算は営業利益が2億3,000万米ドルとなり、前年同期から32.2%増加した。製品値上げと新製品の投入、生産数の回復などが奏功した。売上高は10.2%増の23億3,500万ドル。営業利益率は8.2%から9.8%に改善した。営業キャッシュフローは45.7%増の4億6,200万ドル、フリーキャッシュフローは2億9,700万ドルだった。
2022年通期では、売上高が前年比7.4%増の88億4,200万ドルだったが、営業利益は2.4%減の6億5,900万ドル、営業利益率は0.7ポイント減の7.5%に低迷した。営業キャッシュフローは5.4%減の7億1,300万ドルにとどまった。
10-12月期の売上高を国・地域別にみると、欧州が前年同期比16.4%増の6億1,600万ドル、北米・南米が17.4%増の7億4,200万ドル、アジアが2%増の9億7,700万ドルだった。
同社は原材料費や燃料費などの値上がり分について顧客企業との価格調整が進んでいることから、営業利益率は2023年1-3月期に5%、通期では8.5%~9%となる見通しを示した。