欧州自動車大手のステランティスは15日、ポーランドのグリヴィツェにあるステランティスの工場近くに新しいソフトウエア開発拠点(ハブ)を開設すると発表した。同拠点では、従業員最大300人がデータアナリティクス、ソフトウエアの開発・検証の分野に従事する予定。ポーランドハブの開設により、ステランティスのソフトウエア開発拠点は7カ国8カ所に拡大する。
ソフトウエアの開発は、ソフトウエア定義型車両(SDV)において重要な役割を担う。SDVでは、車両のライフサイクルを通して、ソフトウエアをアップデートしたり、新しい機能を追加することができる。
ポーランドハブでは、基本的なソフトウエアやソフトウエア・アプリケーションの開発、DevOps(デブオプス:開発と運用の担当者が協力してソフトウエアを開発)、自動検証に重点を置く方針。
同拠点の開設に向けては、人材確保やソフトウエア開発拠点の立ち上げを迅速に進めるため、米デジタルエンジニアリングサービス会社のグローバルロジックと協力する。
ポーランドハブの開設により、ステランティスのソフトウエア開発拠点は以下の7カ国8カ所に拡大する:
ペルナンブコ(ブラジル)、ポアシー(フランス)、リュッセルスハイム(ドイツ)、バンガロール、ハイデラバード(以上、インド)、トリノ(イタリア)、グリヴィツェ(ポーランド)、オーバーンヒルズ(米ミシガン州)。