商用車大手スカニア、自社モデルにデジタルダッシュボードを導入

スウェーデン商用車大手のスカニアは3月21日、トラックとバスにデジタルダッシュボード「スマートダッシュ」を導入する計画を明らかにした。顧客やドライバーに対しデジタルサービスやユーザーエクスペリエンスを提供するとともに、サイバーセキュリティ分野の安全性を向上させる。2024年初頭からトラックモデルに搭載する。

スマートダッシュはセンターインフォメーションディスプレイを備え、「マイ・スカニア」や「スカニア・ドライバー」などのアプリを通してドライバーやフリート管理者などにデジタルサポートを提供する。モジュール方式を採用しており、各機能と既存のスカニアのソリューションを円滑に統合できる。第5世代移動通信システム(5G)に対応した無線更新(OTA)機能も実装する予定。

欧州連合(EU)域内では2024年7月から大型商用車に対し、国連欧州経済委員会(UNECE)によるサイバーセキュリティ規則(UN-R155)とソフトウエアアップデート規則(UN-R156)への適合が義務付けられる。スカニアは同規則に準拠したトラック・バス共通の電子アーキテクチャを自社開発し、スマートダッシュに搭載することで車両のデータ改ざん防止など高いセキュリティ性能を確保する。

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