中国の自動車・バッテリー大手の比亜迪汽車(BYD)は13日、欧州市場に新たに投入する電気自動車(BEV)2モデルを発表した。実用的なCセグメントのハッチバック「ドルフィン(DOLPHIN)」とスタイリッシュでスポーティなDセグメントのセダン「シール(SEAL)」の2モデルを発売する予定。これによりBYDが欧州で販売する電気自動車は計5モデルとなる。
今回発売する2モデルはいずれもBYDの「eプラットフォーム3.0」をベースにしている。
「ドルフィン」は、前輪駆動で、60kWのリン酸鉄リチウムイオン電池を使用したBYDの「ブレードバッテリー」を搭載する。航続距離は427km(WLTPモード)。6月に店頭販売(予約販売)を開始し、2023年第4四半期に出荷を開始する予定。
「シール」は、82kWのブレードバッテリーを搭載する。後輪駆動(2WD)と全輪駆動(AWD)の2タイプがあり、航続距離(WLTPモード)は2WDが570㎞、AWDは 520㎞となっている。「シール」は9月に店頭に並ぶ予定。
BYDは欧州市場でこれまでに、「ATTO 3」(CセグメントのSUV)、「HAN」(Eセグメントのセダン)、「TANG」(EセグメントのSUV)の3モデルを販売している。