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2023/4/28

企業情報 - 部品メーカー

鉄鋼大手SSAB、エピロックとゼロカーボン鋼の供給契約

この記事の要約

スウェーデン鉄鋼大手のSSABは21日、同国の鉱山機械メーカー、エピロック(Epiroc)と、化石燃料を使わないゼロカーボン鋼材「SSABゼロ」の供給に関する契約を交わしたと発表した。今年7-9月期(第3四半期)から納入 […]

スウェーデン鉄鋼大手のSSABは21日、同国の鉱山機械メーカー、エピロック(Epiroc)と、化石燃料を使わないゼロカーボン鋼材「SSABゼロ」の供給に関する契約を交わしたと発表した。今年7-9月期(第3四半期)から納入を開始する。

同鋼材はエピロックの電動製品シリーズ「スマート・アンド・グリーン」の鉱山ローダーと坑内トラックの部材として使われる。SSABは昨年、エピロックの坑内用電気ダンプトラック「MT42バッテリー」の試作モデルにゼロカーボン鋼を提供した。

SSABのゼロカーボン鋼は、国営の鉄鉱石採掘企業LKAB、エネルギー大手バッテンフォールの3社が共同で立ち上げたプロジェクト「ハイブリット(HYBRIT)」の水素還元製鉄技術を使って製造される。原材料として再生用鋼材のみを用いる「SSABゼロ」は、自社の生産活動で直接発生する「スコープ1」、および外部から購入する電気、熱、蒸気などの生産で発生する「スコープ2」の二酸化炭素(CO2)排出量が鉄鋼1キログラム(kg)あたり0.05kg未満ときわめて少ない。このため同社は、温室効果ガス排出を他の方法で相殺するカーボンオフセットの取り組みには参加していない。

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