独コンチネンタル子会社で車載組込ソフトウエアを供給しているエレクトロビット(EB)は19日、英高級車メーカーのジャガーランドローバー(JLR)の次世代E/E(電気電子)アーキテクチャ「EVAコンティニュアム(Continuum)」に、ソフトウエアプラットフォームと車載OSを提供すると発表した。これによりJLRは、E/Eアーキテクチャのソフトの動作環境の標準化と併せ、動作の予測可能性が向上し、新モデルを迅速かつ効率的に市場投入できるようになる。同社は2024年からすべてのモデルにEVAコンティニュアムを導入する予定。
EBは声明の中で、今日の主な自動車メーカーはソフトウエア定義車(SDV)への変革に後れを取らないことが重要になっていると指摘。同社のソフトとソリューションを用いることで、JLRは品質と安全、セキュリティを損なうことなく、電子制御ユニット(ECU)の簡単な開発や、革新的な新機能の開発期間の短縮とコスト削減が可能になるとした。
EBは2021年以来、EVAコンティニュアムのECU開発に向け、設定時間内に処理を確実に実行するリアルタイムコンピューティング(RTC)技術をJLRに提供し、無線更新(OTA)機能や組み込みセキュリティ機能の強化を支援してきた。