独H2FLY、地上での液体水素タンクとの接続試験に成功

航空機向けの水素燃料電池システムを開発する独H2FLYは4月28日、デモンストレーション用航空機を地上に停止した状態で、仏工業ガス大手エア・リキードが開発した液体水素タンクとH2FLYの燃料電池システムを接続することに成功したと発表した。この試験接続は、欧州の共同研究プロジェクト「HEAVEN」の一環に位置づけられる。仏南東部のサッスナージュにあるエア・リキードの開発拠点「キャンパス・テクノロジーズ・グルノーブル」で実施した。

共同研究プロジェクト「HEAVEN」では、燃料電池を動力源とする航空機向け駆動システムの開発に取り組んでいる。今夏には、H2FLYの4人乗りデモ用航空機「HY4」が地上試験および試験飛行を実施する予定。

H2FLYの共同創業者であるヨゼフ・カロ最高経営責任者(CEO)は試験結果について、「今回の地上での接続試験の成功により、我々の技術が40人乗りの航空機向けにもスケールアップできることが分かった。持続可能な中・長距離飛行の実現に向けた我々の取り組みが重要な進展を遂げたことを嬉しく思っている」とコメントしている。

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