ボルボ・トラック、北極圏で燃料電池トラックを公道試験

スウェーデン商用車大手のボルボ・トラックは8日、スウェーデン北部の北極圏で燃料電池トラックの公道試験を開始したと発表した。同社は2020年代の後半に燃料電池トラックを市場投入する計画。また、商用化する数年前に運送業者による実証試験を開始する方針を示している。水素を燃料とする燃料電池トラックは、長距離輸送や充電インフラが整備されていない遠隔地における輸送に需要があると見込んでいる。

ボルボ・トラックのヘレナ・アルシオ副社長(パワートレイン製品管理担当)は北極圏での公道試験について、「トラックは毎日、どんな天候でも使用される。 氷、風、雪が多いスウェーデン北部の公道での過酷な条件は、理想的なテスト環境となる」とコメントしている。

ボルボ・トラックはすでに、電気トラック6モデルを量産しており、バイオガスなどの再生可能燃料で走行するトラックも販売している。

燃料電池トラックの量産化に向けては、独商用車大手のダイムラー・トラックと、燃料電池システムの開発・生産・販売を事業とする合弁会社セルセントリックを設立している。

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