トヨタ自動車(愛知県豊田市)と独商用車大手のダイムラートラックは5月30日、傘下の商用車メーカーである日野自動車(東京都日野市)と三菱ふそう・トラックバス(MFTBC、神奈川県川崎市)の統合や、CASE技術の開発における協力について基本合意書を締結した。今後さらに詳細を協議し、2024年第1四半期(1~3月期)中の最終契約の締結、2024年末までの統合完了を目指す。
MFTBCと日野は、対等な立場で統合し、商用車の開発・調達・生産分野で協業する。ダイムラートラックとトヨタは、両社統合の持ち株会社の株式を同比率で保有し、水素やCASE(コネクティビティ、自動運転、シェアリング、電動化)技術の開発で協力し、新統合会社の競争力強化を支えていく。
カーボンニュートラルや物流の効率化など、商用車が直面する課題への取り組みは多額の投資が必要となるが、商用車は乗用車に比べて生産規模が小さく、単独での対応が難しい。このような問題の解決策として、MFTBCと日野を統合し、開発・生産などの効率を改善し、商用車メーカーとしての競争力を強化する。
ダイムラートラックとトヨタは、新統合会社の名称、所在地、体制、協業の範囲や内容などの詳細について今後18カ月以内に決定する。